石炭
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【ニュース】ドイツ、石炭火力発電所の段階的廃止で前進
2024年4月1日、ドイツのロベルト・ハベック経済相は、ロシアによるウクライナ侵攻に伴うエネルギー危機に対応するために一時的に延長・再稼働させていた国内の石炭火力発電所15基の閉鎖を発表しました。2030年までに褐炭・石炭火力発電所の全廃を目指すドイツが、脱石炭に向けて一歩前進したことになります。
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【ニュース】2033年度に石炭火力が29%を占める見通し―OCCTOが電力供給計画を公表
電力広域的運営推進機関(OCCTO)が「2024年度供給計画の取りまとめ」を公表しました。2033年になっても石炭は現状からわずかに減少した程度、再エネは少し増加した程度となること、国際目標どころか日本の2030年のエネルギーミックスの目標達成すらも大いに危ぶまれる状況が続いていることが明らかになりました。
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【ニュース】JERAがアンモニア20%混焼の実証実験を碧南で開始
JERAが3月13日に碧南石炭火力発電所を報道陣に公開し、4号機でのアンモニア20%混焼の実証実験を開始すると発表しました。JERAはアンモニア20%混焼によってCO2排出量を20%削減できると主張していますが、2030年以降に石炭火力を利用し続けることになるアンモニア混焼は、1.5℃目標の実現を危うくしてしまいます。
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【ニュース】JERAが日本の脱炭素目標に影を落とす
日本最大の電力会社JERAの事業と脱炭素戦略について、米エネルギー経済・財務分析研究所(IEEFA)が公開した特別記事『JERA is putting Japan’s decarbonization goals at risk(仮訳:JERAは日本の脱炭素目標の達成を危機に追い込む)』を紹介します。
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【レポート】石炭火力由来のPM2.5への曝露で死亡リスクが2倍に
米国のハーバード大学などの研究者らが、アメリカの石炭火力発電所から排出される二酸化硫黄を含む微小粒子状物質(PM2.5)にさらされた人の死亡リスクが、他の発生源由来のものと比べ2倍以上高いことを示す研究を発表しました。米国内の特定の石炭火力発電所からの排出に起因する死者を可視化するツールも公開しています。
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【ニュース】日本のアンモニア混焼にTransition Zeroが警告
4月に札幌で開催されたG7環境大臣会合の議論で、アンモニアや水素を火力発発電所に混焼するとの日本の主張が大幅に取り入れられたとする報道もありましたが、Transition Zeroは、アジアの石炭発電所にアンモニアを混焼させることは、資本の膨大な浪費であり、気候変動に悪い影響を与える可能性があると指摘しています。
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【レポート】IEAが石炭に関連する2つのレポートを発表
国際エネルギー機関(IEA)が2022年11-12月にかけて、石炭に関連するレポートを2本発表しました。その概要をお伝えします。いずれのレポートでも、脱石炭に向けた公正な移行を促進することの重要性が述べられています。
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【レポート】IEA「世界エネルギー見通し2022(WEO2022)」を発表
国際エネルギー機関(IEA)が、「世界エネルギー見通し2022(原題:World Energy Outlook 2022)」を発表。本レポートで、より安全で持続可能かつ安価なエネルギーシステムを実現するために重要な10年を迎えていると主張しています。
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【レポート】ドイツの環境団体Urgewald 「脱石炭リスト2022」を発表
ドイツの環境NGOのUrgewaldが、10月6日に石炭事業に関与する企業のデータベース『Global Coal Exit List(以下、GCEL)』2022年版 を公開。掲載企業の46%が依然として脱石炭に逆行していることが明らかになりました。
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【ニュース】OCCTO電力供給計画を公表、2031年度に石炭32%を占める見通し
電力広域的運営推進機関(OCCTO)が電気事業者が提出した供給計画を取りまとめた「2022年度供給計画の取りまとめ」を公表。この結果からは、1.5℃目標、2030年エネルギーミックス、非効率石炭火力のフェードアウトにも全く整合しない方向に進んでいることが明らかになりました。
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【レポート】調査報告から見える日本から石炭産業への巨額の投融資
ドイツの環境NGOウルゲワルドら世界の環境団体が、石炭産業に投融資する世界の金融機関・投資家に関する調査結果「Financing Global Coal Exit 2021」を発表しました。石炭産業への金融機関の融資額では日本の3メガバンクが3年連続でワースト3を独占しています。
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【レポート】ネットゼロ目標を阻む日本の脱炭素技術
化石燃料の使用削減と脱炭素へのシフトを支援する環境グループ「TransitionZero」が、日本の「グリーンイノベーション」への投資は、炭素削減の可能性を制限し、ネットゼロ目標の達成を阻むことになると警告する報告書「日本の石炭新発電技術」を発表しました。