水素・アンモニア燃料の問題についてまとめたファクトシートの内容を基に、「製造の課題」「混焼の課題」「グリーンアンモニアへの移行の課題」について3本の動画を作成しました。
世界が石炭火力発電所の段階的閉鎖を進める中、日本は、先進国として2030年までに石炭火力発電所の廃止を進める必要があるにもかかわらず、燃料アンモニアを石炭と混焼させることでCO2排出を削減させる策を推し進めようとしています。
2030年までにアンモニア混焼技術が確立できたとしても、既設石炭火力発電所を廃止しなければ本当の削減にはなりません。「ゼロエミッション火力」は、世界が目指すものではないのです。
アンモニアを燃料として使うための技術開発やサプライチェーンの構築にお金を投じるのではなく、より現実的かつ着実に排出削減が可能な再生可能エネルギーへの転換を進めましょう。
動画1 「アンモニア製造の課題」
アンモニア製造過程における以下の課題についてまとめました。
①アンモニアは製造時にCO2を排出、②大量生産が難しい、③アンモニアは輸入に依存
動画2 「アンモニア混焼の課題」
水素・アンモニア燃料の混焼における以下の課題についてまとめました。
①CO2削減効果はわずかなのに高コスト、②石炭火力を延命させる、③エネルギーの海外依存を変えられない
動画3 「グリーンアンモニアって実現するの?」
グレー水素・アンモニアからグリーン水素・アンモニアへの移行の課題について以下の3点をまとめました。
①グリーンアンモニアは高コスト、②グレー/ブルーアンモニアとグリーンアンモニアは製造インフラが異なる、③再エネの方が安くて気候変動対策効果が大きい
【ファクトシート】水素・アンモニア燃料 ─解決策にならない選択肢 | Japan Beyond Coal 石炭火力発電所を2030年までにゼロに (beyond-coal.jp)