GENESIS松島計画は、電源開発株式会社(J-Power)が長崎県西海市の松島で進める、老朽化した石炭火力発電所の改修計画です。松島火力発電所は40年以上前に稼働を開始した旧式の石炭火力発電所ですが、J-Powerは石炭ガス化技術を追加する改修により、温室効果ガスの排出削減が可能と主張しています。しかし、石炭ガス化技術の追加によって削減できる温室効果ガス排出量はわずかであり、本来廃止されるべき老朽化した石炭火力発電所の運転期間を延ばすことで、より多くの温室効果ガスを排出することになります。
GENESIS松島計画の問題を指摘する環境団体や市民たちは、旧式石炭火力をゾンビのように蘇らせるこの計画を「石炭ゾンビ」と呼び批判しています。この計画のように、日本の他の地域や世界で「石炭ゾンビ」が広がってしまうことが懸念されます。
現在、GENESIS松島計画は環境影響評価の方法書(2段階目)まで終了しており、今後、準備書(3段階目)への意見募集(パブコメ)が行われる予定です(時期未定)。ここまで、2021年9月の環境影響評価配慮書のパブコメでは800件以上、2022年10月の環境影響評価方法書のパブコメでは3,000件以上の団体・個人からの意見が提出されました。
この計画を止めるには、市民の高い関心を集め、次のパブコメでもたくさんの意見を届ける必要があります。この動画でGENESIS松島の問題を確認し、次のパブコメ実施の際には、是非意見を出してください。
パブコメ実施などGENESIS松島計画に関する最新情報は、JBCや以下で紹介する情報サイトでもお知らせします。
関連情報
- GENESIS松島計画についての情報発信プラットフォーム「ACT松島」
- 気候ネットワーク作成 GENESIS松島計画の問題点解説パンフレット(PDF)
- J-Power:環境影響評価状況 GENESIS松島計画
そのほかの地域の活動情報はこちらをご覧ください。