【レポート】気候ネットワークが燃料アンモニアの活用を問うポジションペーパーを発表


気候ネットワークは2023年1月18日に、ポジションペーパー「燃料アンモニアに関するポジションペーパー『ゼロエミッション火力への挑戦』が石炭火力を延命し気候変動を加速する」を発行しました。

昨年12月、日本のエネルギー政策の骨子となる「GX(グリーントランスフォーメーション)基本方針」が公表されましたが、この中で脱炭素の取組として火力発電への水素・アンモニアの混焼が掲げられています。水素やアンモニアを火力発電に混ぜたり(混焼)、水素だけを燃料とする火力発電(専焼)を開発することで、発電時のCO2排出を削減させ、将来的には発電時にCO2を排出しない「ゼロ・エミッション火力」の実現を目指し、現時点では実証されていない技術に巨額の投資を行おうとするものです。

今回発表したポジションペーパーには、こうした技術的な問題も含め、どのように燃料アンモニアの利用がこれほど脚光を浴びるようになったのか、今後日本はどうすべきかをまとめています。

<内容>

石炭火力と燃料アンモニアの現状
石炭火力の現状
アンモニア混焼の現状
アンモニアの製造・利用に伴う CO2 排出の現状
アンモニア混焼、専焼の現状
アンモニア推進と石炭火力の維持体制
議論の経緯
経済産業省審議会等における石炭火力における燃料アンモニア混焼をめぐる審議経緯
法制度による体制強化
容量市場による石炭維持と非化石エネルギー混焼推進
NEDO、JOGMEC の発電事業におけるアンモニアの利用プロジェクト
経済産業省予算、基金、ファイナンス –
今後に向けた提言

<リンク>

燃料アンモニアに関するポジションペーパー『ゼロエミッション火力への挑戦』が石炭火力を延命し気候変動を加速する A4判/27ページ(PDF)

<関連リンク>

プレスリリース】気候ネットワークポジションペーパー発表 ~「ゼロエミッション火力への挑戦」が石炭火力を延命し気候変動を加速する~(2023年1月18日)

 

作成・発行:気候ネットワーク
発行:2023年1月18日(2023年2月6日改訂)