【更新】『石炭火力発電所ウォッチ』更新情報(2018年6月4日)


6月4日付けの更新情報です。

▷仙台高松バイオマス発電所
6月1日、住友商事株式会社は、宮城県仙台市仙台塩釜港で計画中の石炭バイオマス混焼発電事業「(仮称)仙台高松バイオマス発電所」について、バイオマス専焼発電事業に切り替えて検討することを決定したと発表しました。
これにより、2012年以降に把握された日本国内の石炭火力発電所建設計画50基のうち、7基が中止・燃料変更となり、計画中の残りが35基となりました。(50基中、計画中止7基、稼働中8基)

▷神戸製鉄所火力発電所(仮)
5月22日、コベルコパワー神戸が第二環境影響評価書に対する確定通知を公開しました。
縦覧期間は5月25日〜6月25日。
神戸製鉄所火力発電所(仮称)設置計画に係る環境影響評価書の確定通知の受領及び縦覧について(外部リンク

▷武豊火力発電所5号機
5月30日、武豊火力発電所5号機の起工式が行われました。
出力107万キロワット。老朽化した2-4号機の廃止に伴う新設計画ですが、CO2排出量が増加するとして環境相が見直しを求める意見書を2度、経済産業相に提出しました。これに対し、経産省は中部電力全体でCO2排出を抑制するよう勧告。中部電力は燃料に木質バイオマスを約17%混ぜることにより石炭の燃焼量を減らしてCO2排出を減らす策を提示して環境影響評価をクリアしました。
運転開始予定は2022年3月。

▷その他(情報提供)
四国電力西条発電所の環境影響評価書
4月3日から5月21日まで四国電力のウェブサイトで公開されていた、西条発電所1号機リプレース計画(50万キロワット)の「環境影響評価準備書」及び「環境影響評価準備書〔要約書〕」の公表は21日時点で終了しましたが、環境影響評価情報支援ネットワークのウェブサイト上に、縦覧期間が終了した環境影響評価図書として掲載されています。再度、じっくり見たいという方はこちらをどうぞ。

環境影響評価情報支援ネットワーク(外部リンク
四国電力(外部リンク)*掲載終了後は「あらまし」のみ閲覧可