北欧5ヶ国、米 国とともに石炭発電輸出を禁止する共同声明を発表


多くの日本のメディアの関心が「東京オリンピックフィーバー」に向けられる中で、残念ながら、この重大ニュースが国内の報道で見受けられないようです。

2013年9月4日、ア メリカと北欧の5カ国(デンマーク、スウェーデン、フィンランド、アイスランド、ノルウェー)は長期的な目標を達成するために努力するという共同声明を発表しました。この声明は、ロシアで行われたG20サミッ トの前にオバマ大統領がストックホルムを訪れ、作成されました。声明には4つの柱があります。中東の平和に向けて 取り組むこと、人権を守ること、世界的な発展を促進すること。そしてもう一つが、気候変動です。声明では、気候変動問題に取り組むという目標を共有し、再生可能エネルギー のようによりクリーンで効率的なエネルギーを促進することの重要性についても強調しています。

President Barack Obama and Swedish Prime Minister Fredrik Reinfeldt participate in a joint statement in Sweden on September 4th, 2013.  

その約束の一部として5つの北欧諸国は、アメリカとともに今後は国外における石炭火力発電所新設のための公共投資を行わないことを宣言しました。これはオバマ大統領の「気候行動計画」や、そのすぐ後に出された世界銀行や欧州投資銀行の同様の方針に続くものです。経済的損失に関し、石炭へ の投資の減少は、再生可能エネルギーへの投資の増加によって埋め合わせることができます。ここでもまた「まれな状況」という例外規定はありますが、この合意は、今やますます多くの国々が石炭火力発電への投資を止めるというより明確な立場をとっているという強いシグナルを世界に発しています。 オバマ大統領がこれらの5つの国々の賛同をえることに成功したことを受け、他の国々がこれに加わることが期待されています。 日本が次に続いてはどうですか?  

出典:

デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、アメリカによる共同声明 (2013年9月4日) ホワイトハウス ホームページ http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2013/09/04/joint-statement-kingdom-denmark-republic-finland-republic-iceland-kingdo

オバマ大統領の気候計画、G20前に国外の協力を勝ち取る (2013年9月5日) クリスチャン・サイエンス・モニター http://www.csmonitor.com/Environment/Energy-Voices/2013/0905/Obama-climate-plan-wins-overseas-support-in-run-up-to-G20  

オバマ、北欧5カ国と気候政策に関する合意締結 (2013年9月5日) Environmental News Service http://ens-newswire.com/2013/09/05/obama-forges-climate-consensus-with-nordic-countries/  

写真の出典:  

オバマ大統領はスウェーデンを訪問  (2013年9月4日) ホワイトハウス ホームページ http://www.whitehouse.gov/blog/2013/09/04/president-obama-visits-sweden