10月30日、東京・銀座の電源開発株式会社(J-POWER)本店前で、同社が進めるGENESIS松島計画に抗議する市民アクションが行われました。
GENESIS松島計画は、長崎県西海市の松島火力発電所に石炭ガス化設備を追加する計画です。J-POWERは老朽化した松島火力発電所に石炭ガス化設備を追加する改修により、温室効果ガスの排出削減が可能と主張していますが、石炭ガス化設備の追加によって削減できる温室効果ガス排出量はわずかであり、本来は早期に廃止すべき旧式の石炭火力の運転期間が延びることで、より多くの温室効果ガスが排出されることになります。
この日のアクションは、国際環境NGOの350.org JapanとNPO法人 気候ネットワーク、および市民有志の呼びかけで行われ、参加者たちは翌日のハロウィンにちなんで、ゾンビに扮してバナーやプラカードを掲げました。市民らは、本来廃止されるべき旧式石炭火力を「技術イノベーション」によって蘇らせるGENESIS松島計画を「石炭ゾンビ」と呼び批判しています。
石炭火力発電所のゾンビ化を止め、石炭ゾンビが増殖しないようにしなければなりません!
※本アクションは350.orgが呼びかける「POWER UP! 気候危機は解決できる」企画に参加しています。
参考
気候ネットワーク作成 GENESIS松島計画パンフレット 「地球温暖化で異常気象や豪雨災害が深刻に」(PDF)