2021年4月27日、関電エネルギーソリューションと丸紅クリーンパワー株式会社が共同で検討していた秋田港火力発電所(仮称)建設計画の検討中止を発表しました。
この計画は、秋田港に石炭火力発所(65万kW×2基、計130万kW)を建設するとして、2015年から環境アセスメントを進めていましたが、2019年8月に着工予定が見送りとなって以降、公式な発表がされないまま保留となっていました。
Japan Beyond Coalが2020年9月にスタートしてから、宇部の計画取り止めに続く2か所目の計画中止であるとともに、現時点までに国内で計画されていた最後の新規の石炭火力発電所がゼロとなった記念すべき計画中止です。
しかし、気になる点も。関電エネルギーソリューションは検討中止の理由を、「本件の事業実現性を見通すことが困難となったことから、石炭火力開発の検討を中止することとしました」としつつ、報道にはバイオマス発電への燃料転換も含めた事業の継続性を検討すると書かれています。事業者2社がバイオマスではなく、速やかに持続可能でCO2を排出しない再生可能エネルギーへの転換を検討することを期待しつつ、注視していく必要がありそうです。
公式発表:
関電エネルギーソリューション「お知らせ」