【データ更新】石炭火力発電所の最新状況(2024年10月1日)


Japan Beyond Coalが提供する日本の石炭火力発電所データベースの情報です。

2024年10月1日時点での稼働数は、前月から変わらず以下のようになっています。

現時点での稼働数
運転中 167基
計画中/建設中 1基(計画中)
廃止 9基

9月27日に、九州電力が「豊前発電所2号機及び苅田発電所新1号機の廃止を決定しました」とのプレスリリースを発表しました。老朽化を主な理由としており、石油火力の豊前発電所2号機(福岡県豊前市、出力50万キロワット)は2026年3月に、石炭火力の苅田発電所新1号機(福岡県苅田町、出力36万キロワット)は2026年6月にそれぞれ廃止されることになります。

とはいえ、国内の石炭火力発電所の段階的廃止は遅々としたもので、世界のペースからは取り残されています。英国では、9月30日にG7諸国で初めて最後の石炭火力発電所が運転を終えました。G7諸国は2035年までに排出削減対策を講じていない石炭火力発電を廃止することに合意していますが、イギリスが一番乗りで達成したことになります。

[補足]
9月1日の更新で静岡県の鈴川エネルギーセンター(2016年運転開始, 112MW)の燃料転換日を2022年7月としたとお伝えしていましたが、2022年6月22日より燃料を石炭から木質ペレットに変更したとの確認が取れましたので、燃料転換日(=廃止日)の記載を変更しました。

※ データベースダウンロードをクリックすれば、Excel形式で全発電所データをダウンロードいただけます。(データベースへのリンク
※ 発電所情報のサマリーはこちら(10月1日更新)(PDF