2020年9月27日にJapan Beyond Coal(JBC)が発足し、「日本の石炭火力発電所を2030年までにゼロにしよう」との活動を始めてから、今年で3年になります。
今年5月に開催されたG7広島サミットでは、排出削減対策のない新規の石炭火力発電所の建設をしないことや、1.5℃度目標に整合する形で、国内の排出削減対策が講じられていない石炭火力発電のフェーズアウトを加速する必要性を確認する合意がなされました。一方で、石炭火力の廃止年限の明示は日本の抵抗もあり合意できませんでした。
日本では昨年以降、岸田政権が脱炭素社会を実現するための「グリーントランスフォーメーション(GX)」の議論を進め、今年2月に「GX実現に向けた基本方針」を閣議決定し、5月にはGX推進法とGX脱炭素電源法を成立させました。
しかし、政府のGXは再生可能エネルギーへの転換や持続可能な社会の構築などを主軸とせず、石炭火力発電所でのアンモニア混焼・専焼やCCSといった開発途中の技術の開発のために国の予算を投じ、民間からも投資を呼び込むことに重点を置いた内容です。こうした日本のGXは石炭火力を延命させる政策であり、脱石炭を進める諸外国やNGO・市民団体からは批判の声が寄せられています。
今回、JBCでは発足3周年に合わせ、「1.5℃目標に向け目指すべき姿と現状のギャップをいかに埋めるか」と題し、2030年脱石炭に向けた国際的動向を振り返りながら、GXを含む日本の石炭政策の課題を改めて考えるウェビナーを開催します。
また、発足3周年に合わせたJBCのウェブサイトリニューアルについて紹介し、脱石炭と気候変動対策の重要性をどのように発信していくべきかについても議論したいと思います。
イベント情報
Japan Beyond Coal (JBC) 3周年記念イベント ~1.5℃目標に向け目指すべき姿と現状のギャップをいかに埋めるか~
日時:9月29日(金)10:30~12:00
場所:ZOOM開催
司会:エコアナウンサー 櫻田彩子さん
プログラム:
1.日本のエネルギー政策とGX 【資料】
2.石炭火力発電の現場から・重点地域 【資料】
3.国際動向と今後の展望 【資料】
4.JBCサイトのリニューアルについて
5.パートナー団体からのコメント
6.質疑応答
7.その他メッセージ等
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