気候ネットワークが、日本が2050年に温室効果ガス排出を実質ゼロにする目標を達成するためには何をすべきか、日本として掲げるべき2030年・2040年目標と、実施すべき政策措置について提言するレポート「2050年ネットゼロへの道すじー2030年・2040年の削減目標と政策提案」を発表しました。
このレポートは、日本が2050年にネットゼロを達成するためには、温室効果ガス排出量を2030 年には 2013 度年比で 60% 以上(1990 年比にすると56% 以上)削減、2040 年には 80% 以上(1990 年比 78% 以上)削減との目標を定めるよう提案し、これを実施するための10の重要政策を示しています。
① 目標設定と達成プロセスの法定化
② 炭素への価格付け ー カーボンプライシング
③ 脱火力・脱原発の政府目標化
④ 労働の公正な移行(Just Transition)政策
⑤ 再エネ導入拡大政策
⑥ 自動車EV 化と徒歩・自転車・公共交通機関へのモーダルシフト
⑦ 住宅・建築物、機器の規制強化
⑧ 廃棄物削減・脱プラ政策
⑨ Fガス(代替フロン等4 ガス)規制
⑩ 金融政策強化
さらに、各部門の対策の方向性とその水準を提案し、削減可能性に関する試算を行い、適切かつ速やかに提起する対策を取るように政策措置を強化すれば、提案する削減目標の達成は可能であるしています。
リンク
「2050年ネットゼロへの道すじー2030年・2040年の削減目標と政策提案」(PDF)(英語PDF)
付録:日本の温室効果ガス排出削減目標(基準年ごとの比較)(日本語PDF)
作成・発行:気候ネットワーク
発行:2021年3月19日