英国放送協会(BBC)が様々な分野で社会に影響を与える女性を選出する「100 Women (100人の女性)」の2022年版が12月6日公開され、長年気候問題に取り組み、JBCの発足にも尽力した平田仁子さんが選出されました。
平田さんは、2021年に、気候ネットワーク在籍時より取り組み続けてきている脱炭素社会実現に向けた草の根運動が評価され、「環境分野のノーベル賞」と言われる「ゴールドマン環境賞」を受賞されており、今回、また新たな視点からも影響力の大きさを評価されたと言えます。
BBC 100 Women 2022には、「気候活動家」として以下のように紹介されています。
(BBCサイトより和訳)
石炭火力発電所の稼働を止め、気候変動の最大の原因である化石燃料の依存から日本を脱却させるべく、人生の半分近くを費やしてきました。彼女の草の根運動は、17基の石炭火力発電所計画の中止につながり、こうした活動が評価されて、日本人女性として初めてゴールドマン環境賞を受賞しました。
アル・ゴアの著書『地球の掟:文明と環境のバランスを求めて』を読み、1990年代に出版社を退職。気候変動活動家としての活動を続けてきました。2022年1月に独立系の非営利組織 Climate Integrate(クライメート・インテグレート)を設立し、今も代表理事として脱炭素社会の実現に向け、日々取り組まれています。
掲載サイト:BBC 100 Women 2022: Who is on the list this year?(リンク)
今回の受賞者には、女性の権利などについて声を上げてきた世界的な歌手のビリー・アイリッシュや、戦争によって心に傷を負った子供や家族へのメンタルヘルスサポートを行っているウクライナの大統領夫人オレナ・ゼレンスカなど、世界の紛争の中にいる女性も選出されています。こうした多くの女性の活躍が世界を動かす原動力ともなっています。平田さんの活躍とともに、日本の”脱石炭”の取り組みが海外では大きな注目を集めているのです。
Climate Integrateプレスリリース「英BBCが選ぶ2022年の「100人の女性」に当団体の平田仁子が選出」(リンク)
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