CO2濃度が観測史上はじめて400ppmに。


米海洋大気局(NOAA)は5月10日、ハワイのマウナロア観測所で測定している大気中のCO2の平均濃度が、初めて400ppmを超える最高値を記録したことを発表した(プレスリリース:英文)。CO2の平均濃度は19世紀の産業革命前は約280ppmだったものが、石炭など化石燃料利用など人間活動が原因で急増しており、1950年以降、年間0.7ppmずつ増加し、直近の10年では年間2.1ppm増加している。
co2_weekly_mlo_since1800
人類にとって危険な領域といわれる2℃の上昇を抑える最大でも450ppmに押さえる必要があり、化石燃料依存から早急に脱却する必要がある。石炭発電はどんなに効率がよくてもCO2排出量が天然ガスの2倍程度もあり、今後追加的に石炭発電を増やすことは甚大な影響を及ぼすことになるだろう。