ウェブサイト『石炭発電所ウォッチ』 リニューアルのお知らせ
~既設発電所の情報も追加~
https://sekitan.jp/plant-map
気候ネットワークが運営するウェブサイト「sekitan.jp」では、石炭火力発電所の新設計画の最新情報を『石炭発電所新設ウォッチ』に掲載してまいりましたが、このたび既設発電所の情報も追加し、『石炭発電所ウォッチ』としてリニューアルしました。
東京電力福島第一原発事故後、政府のエネルギー政策や2016年からの電力自由化の後押しによって石炭火力発電所の建設計画ラッシュが続いてきました。『石炭発電所新設ウォッチ』ではこれらの新設計画を巡る最新情報を提供してきました.
しかし、日本には数多くの旧式で効率の悪い石炭火力発電所が多く稼働しており、既設の発電所をどうするかという問題にも直面しています。政府は、2030年の電源構成と整合的になるよう既設を含めた火力発電効率目標を定めており、事業者はそれを遵守しなくてはなりません。また、パリ協定の1.5℃~2℃未満の気温目標の達成には、先進国は、新設のみならず既存の発電所も含め2030年には全廃しなくてはならないと試算され、政府目標よりさらに前倒しした対策が求められます。しかし日本では、現在のところ、既設発電所について、稼働状況や閉鎖の計画はほとんど明らかにされていません。
そこでこのたび、「新設」案件とは別途、2017年5月時点で発電事業者としての稼働が把握できる石炭火力発電所を「既設」と分類して情報をまとめました。本サイトでは、「新設(計画と建設中を含む)」と「既設」の石炭火力発電所について、地図上で全国分布や、地域集中の状況などを示しています。また、一覧表には、入手できる限りの各発電所の情報を掲載し、情報は随時更新しています。
本日公表した既設の石炭火力発電設備は、96基、発電容量は4231万 kWに上ります。(自家発電は除く)。今後は、これまで通り新規計画の動向などをウォッチするのと同時に、これらの既設についても稼働と閉鎖に向けた状況をウォッチしていきます。
なお、石炭火力発電の問題をめぐる様々な動向は、「sekitan.jp」にて情報発信しておりますので、是非こちらもご参考下さい。
<注>
『石炭発電所ウォッチ』は、国内の石炭火力発電所について、現在把握することが出来る情報を集めたページです。 政府資料・プレスリリース・報道発表・電力会社/国・自治体の環境影響評価(環境アセスメント)の公開情報などを通じて収集したデータを元に作成しており、内容や誤記に関しての責任は気候ネットワークにあります。
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